【2026年】タダ電・でんきWALKなど「遊べる電力会社」6つを比較|実は全部同じ会社です

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「電気代がタダになる」「歩くと電気代が安くなる」——そんな電力会社が、ここ1年で一気に増えました。

タダ電、でんきWALK、レシートでんき、ファームでんき、毎日ジャンケンでんき。どれもポイ活アプリのような見た目で、気になっている方も多いと思います。

調べてみたら、驚いたことが2つありました。

  • 5つとも、同じ1社が運営していました
  • 電気をたくさん使う人は、ほぼ全員が損をする仕組みでした

この記事では、6つのブランド(もう1つあります)の料金を実際に計算して、どういう人なら得をするのかを正直に書きます。

⚠️ 先にお断りしておきます。筆者はこれらの電力会社と契約していません。この記事は各社の公式サイトに書かれた料金をもとに計算したものです。実際の請求額は使い方で変わります。

目次

結論:得をする人はかなり限られます

タイプおすすめ理由
ひとり暮らし・日中いない(月140kWh以下)タダ電71kWhまで無料。この層だけは本当に得
毎日1万歩あるく人でんきWALK1万歩で1日100円引き。ただし毎日歩いてやっと互角
ビットコインを貯めたい人ビットでんき電気代の10%がBTC。ただし単価は高め
家族暮らし・在宅が多い(月200kWh以上)今のままが安い乗り換えると年2〜6万円ほど高くなります

ひとことで言うと、電気をあまり使わない人向けのサービスです。

アプリが楽しそうなので目を引きますが、電気をふつうに使う家庭が乗り換えると、ほぼ確実に損をします。ここだけは先にお伝えしておきます。

まず大事なこと:6ブランドは全部「同じ会社」です

比較サイトでは別々の会社のように並べられていますが、実際は違います。

タダ電・でんきWALK・レシートでんき・ファームでんき・毎日ジャンケンでんき・ビットでんきは、すべて「株式会社エスエナジー」(東京都港区・2020年設立)のブランドです。AndroidアプリのID(jp.co.s_energy.◯◯)も全部そろっています。

つまりこれは「6社の比較」ではなく、「1社が出している6つのプランの選び分け」です。

そう考えると見え方が変わります。どれを選んでも契約する相手は同じなので、会社の安全性やサポートを比べる意味はありません。比べるべきは、自分の生活に合う“おまけ”がどれかだけです。

6ブランドの早わかり比較

ブランド電力量料金基本料金おまけの仕組み
タダ電70円/kWh(71kWh分は無料)0円(5,000円超の月のみ280円)月71kWhまでタダ
ビットでんき45円/kWh0円電気代の10%がビットコイン
でんきWALK52円/kWh0円100歩で1円割引
レシートでんき52円/kWh0円レシート1枚で10円割引
ファームでんき52円/kWh0円毎週やさいが届く+100歩で1円割引
毎日ジャンケンでんき52円/kWh0円勝った日は電気代が無料

📖 このうちタダ電とでんきWALKは、くわしく調べた個別記事があります。→ タダ電のレビュー/でんきWALKのレビュー

共通していること:

  • 契約期間の縛り・解約金はすべてなし(ここは良心的です)
  • 沖縄と一部離島を除く全国で申し込めます
  • 切り替え工事は不要。いまの電力会社への連絡もいりません

ファームでんきは、よく見るとでんきWALKの歩数割引も付いています。やさいのぶん得なので、52円グループの中ではファームでんきが一番お得です。

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【本題】いまの電力会社と比べて、本当に安いのか

ここが一番大事なところです。東京電力の従量電灯B(30A)と比べて計算しました。

月の使用量東京電力タダ電52円グループビットでんき
100kWh3,915円2,030円5,200円4,500円
150kWh5,603円5,810円7,800円6,750円
200kWh7,423円9,310円10,400円9,000円
300kWh11,063円16,310円15,600円13,500円

※おまけの割引は含まない、素の料金での比較です。再エネ賦課金と燃料費調整額はどの会社でもかかるため除いています

一般的な家庭の使用量は、ひとり暮らしで150〜200kWh、2人以上だと300〜400kWhほどです。表を見ると、その帯ではどれも東京電力より高くなっています。

損益分岐点をはっきりさせます

ブランドここを超えると損
タダ電月140kWh
ビットでんき月87kWh(BTC還元10%を含めて)
52円グループ月42kWh

52円グループの42kWhは、現実にはほぼ達成できない数字です。ひとり暮らしでも月150kWh前後は使います。

つまり割引のおまけを抜きにすると、52円グループは実質「全員が損」という設計になっています。

では、おまけでどこまで取り返せるか

月200kWh(東京電力なら7,423円)の人が52円グループに乗り換えると10,400円。2,977円ぶんを、おまけで取り返す必要があります。

おまけ1か月の割引額取り返せる?
でんきWALK:毎日1万歩3,000円ギリギリ互角
でんきWALK:毎日6,000歩1,800円❌ 約1,200円の負け
レシートでんき:1日2枚600円❌ 約2,400円の負け
毎日ジャンケン:勝率3分の1約3,470円相当⭕ 運がよければ勝てる

毎日1万歩あるいて、やっと今と同じ。これが現実です。

「歩いて電気代が安くなる」は本当ですが、安くなった結果やっと元の水準に戻るのであって、今より得をするわけではない、ということになります。

ポイ活目線なら、こちらも比べてください

「電気でポイントを貯めたい」が目的なら、携帯キャリア系のほうが現実的です。電気の単価が大手と同水準のまま、ポイントだけ乗るからです。

サービス貯まるもの還元の目安
ドコモでんきdポイントBasic 0.5%/Green は条件次第で最大12〜20%相当
auでんきPontaポイント0.5〜1%(月8,000円以上で1%のケースが多い)
楽天でんき楽天ポイント楽天カード払いで100円1pt+SPU+0.5倍

エスエナジー系が「単価を上げて、おまけで返す」仕組みなのに対して、キャリア系は「単価はそのままで、ポイントが乗る」仕組みです。

電気をふつうに使う家庭なら、後者のほうがほぼ確実に得になります。

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切り替える前に、ここだけ確認してください

電気の契約は、アプリのように「合わなければ消す」では済みません。確認は3つだけです。

  1. 検針票で「先月の使用量(kWh)」を見る……これが全ての出発点です。140kWh以下ならタダ電は本当に得です
  2. オール電化・賃貸の一括受電ではないか……この場合は申し込めない、または損になることがあります
  3. いまの契約に解約金がないか……大手の従量電灯なら基本かかりません

逆に、エスエナジー側には解約金も契約期間の縛りもありません。合わなければ戻せます。そこは安心材料です。

⚠️ ただしタダ電だけは、解約すると再契約ができません(再契約受付は2025年3月で終了)。詳しくはタダ電の記事にまとめました。

❓ よくある質問

Q. なぜ電気代をタダにできるのですか?
タダ電の公式回答では、アプリ内の広告配信と、5,000円以上使う人への電気の小売が収益源とされています。つまりたくさん使う人の料金で、使わない人の無料枠をまかなう構造です。自分がどちら側になるのかを考えると、判断しやすくなります。

Q. 停電しやすくなったりしませんか?
送電線や設備は地域の電力会社のものをそのまま使うので、電気の品質は変わりません。ここはどの新電力でも同じです。

Q. 6つのうち、どれか1つだけ選ぶなら?
月140kWh以下ならタダ電、それ以上使うならどれも選ばない(今のままか、キャリア系)が答えになります。

Q. 掛け持ちはできますか?
できません。電気は1つの住所に1契約です。ポイ活アプリのように併用はできないので、ここは慎重に選んでください。

💡 あわせて読みたい(電気を変えずにポイ活するなら)

契約を変えずに同じことをしたいなら、ポイ活アプリのほうが気楽です。おまけの仕組みは、だいたい同じものがアプリにもあります。

  • キャッシュウォーク:歩数でポイント。でんきWALKと同じ「歩く」系ですが、契約の切り替えが不要です
  • CODE(コード):レシートを撮るだけ。レシートでんきと同じ仕組みを、電気契約なしで試せます
  • ちょこドリ!:歩いてビットコインが貯まります。ビットでんきが気になる方はこちらから

📝 まとめ

  • タダ電など6ブランドはすべて「株式会社エスエナジー」の運営。6社比較ではなく1社のプラン選びです
  • タダ電は月71kWhまで無料、超えると70円/kWh。損益分岐点はおよそ月140kWh
  • でんきWALKなど52円グループは、月42kWhを超えると今より高くなります
  • 月200kWh使う人が52円グループで元を取るには、毎日1万歩あるいてようやく互角
  • 解約金・契約期間の縛りはなし。合わなければ戻せるのは良心的です
  • まずは検針票で先月のkWhを見ることから。話はそれから

「電気代がタダ」という言葉は本当でした。ただしタダになるのは、ほとんど電気を使わない人だけです。

ご自宅の使用量を見て、140kWhを大きく超えているなら、この6つは見送って問題ありません。

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